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コロイド結晶

構造色とは

 オパールは、その遊色効果がもたらす不思議な虹色から、古くから装飾品として人々の心を魅了してきました。

通常、人が物の色を認識するとき、その物に吸収されずに反射してきた波長の光のみが目に届き、その物の色を判断します。どの波長の光を吸収し反射するかは、その物が持つ「色素」によって決定されます。

しかし、このような「色素」による発色とは違い、オパールのような遊色効果をもたらすものは、どの波長の光を反射するかは、「構造」によって決定されます。このような「構造」に起因する発色のことを「構造色」と呼びます。

特定の波長を反射する「構造」は、可視光の波長と同じ数百nmオーダーで規則的に配列した構造を必要とします。

 例えば、シャボン玉の薄い「膜」、CDやDVDのような規則的な「穴」や「突起」、規則的に集合した「粒子」など、反射する波長は、「構造」と「構造のサイズ」で決定されます。

このような「構造色」は、この規則的に配列した構造により、光の回折や散乱がおこることで見る角度によって色が変化する遊色効果がみられるのです。

 

 

さらに、「構造色」は、自然界の中でも多く見られます。

例えば、鮮やかな色を持つ孔雀の羽や、金属光沢を発する玉虫の上翅なども、色素によるものではなく、構造色によるものとしてよく知られています。

また、玉虫の上翅(鞘翅)は構造色であるため、その輝きは死後も色あせず残るので、装身具に加工されたり、法隆寺宝物「玉虫厨子」の装飾として使われたりしています。

 

構造色の応用

このような人々の心を魅了する「構造色」は、フォトニック結晶との関連からも注目され、盛んに研究が行われています。

構造色の応用例

・色材としての利用

・センサーとしての利用

・フォトニック結晶としての利用

コロイド結晶作製技術

オイケムでは、この「構造色」を人工的に造る技術について、龍谷大学 青井研究室のご協力のもと、長年にわたり研究を重ねてきました。

それまで、基板上への形成が主流であったものを、形状を球形に制御することで、品質を向上し、安定した球状オパール(コロイド結晶)及びインバースオパールの提供を可能としました。

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